いつも一緒だよ　KuroとAndyの日記

お爺ちゃんとのお別れも済み、
寂しいながらも、新しい生活が始まった。

今まで朝夕一緒だったお爺ちゃんがいなくて
平日はお婆ちゃんとの散歩生活
夕方や土日は、お父さんやお母さん。
土日なんかは、お父さんもお母さんもいてくれたりして
すごく嬉しかったのを覚えてるよ。
でもたまに、拾い喰いをしちゃって、すごく怒られるんだ。
「お腹を痛くしたらどうするの」ってね。
車の前に飛び出しては、
「轢かれたらどうするの？」って怒られた事もあったね。
すごく心配かけてたよね。ごめんね…。

ある天気が良い日、お父さんが山登りに誘い出してくれた。
お母さんに登山口まで送ってもらった。
お父さんとの山登りは初めてだった。
お父さんは大学時代は色んな山に登っていたらしいんだ。
お父さんのペースについて行けるか不安な気持ちで歩き出したよ。
そんな急な坂道はなくて、お父さんもペースを
僕に合わせてくれるから、疲れなかったよ。
山のひんやりした空気が気持ちよくて
途中で休んだ場所では、お父さんと一緒に
お水を飲んだんだ。

散歩の後で飲むお水とは、違う美味しさが有ったよ。
頂上に着いて暫くすると、お母さんが車で迎えに来てくれた。
「ＫＵＲＯ….疲れなかった？大丈夫だった…？」って
聞いてくれた。
僕は大丈夫だったよ…って言う代わりに尻尾を振ったよ。

　今度はお母さんと登ろうねって約束したのに
守れなくなってしまい、ごめんね。
でもお迎えに来てくれた時のお母さんの顔は忘れないよ。
今度また会える事が出来たら、
その時は一緒に行こうよ。
お母さんは山登りがあまり好きじゃないみたいだったね。
登ったから言うわけではないけれど
山登りは、そんなに悪いものじゃないよ。
登りきった時の気持ちが、すごくいいんだと思う。
だからお父さんは、山登りが好きなんだね。
今度は僕と登るためにも、お母さん
今から練習しておいてね。
もちろん、エスコートは僕がしてあげるからね。

その時の送迎役はお父さんだね。
お父さん、宜しく頼みます。