2008年01月27日

13)脱走.....のはずが...迷子でパニック

お父さん達が帰ってきてからは、
僕の面倒も見てくれるようになりました。
暖かい休みの日は、二人がかりで僕を洗ってくれるんだ。
僕はその間はおとなしくしてるんだ。
普段やんちゃ坊主の僕が神妙な顔をするから
いつもお母さんが、僕の顔を見て笑ってるんだ。
お母さんが笑ってるのも、ほんの少しの間なんだ。
だって僕はこの時ばかりは、脱走を狙うからさ....。
シャワーをしてもらい首輪をはめてもらう時が最大のチャンス!!!
隙あれば、走り出す僕....
ある時もそうだった。
僕は町に飛び出した。
お母さんは急いで僕を追いかける。
お母さんが道に飛び出す頃、僕の姿は消えている。
お母さんは道行く人に
「黒い犬を見かけませんでしたか?」
慌ててる顔が僕にも解る。
でも脱走中の僕は自由に走り回る。
近所のおばさんが「見かけたよ」ってお母さんに話してる。
お母さんは八百屋さんに飛び込み
「黒い犬が通りませんでしたか?」
八百屋さんのおばさん...「後ろを歩いてるよ」
お母さん振り向く。
僕は見つかった.....捕まるにはまだ早い....
あっ...しまった。路地に逃げ込んでしまったから
逃げ場がないよ....お母さん..駆け寄ってくる。
僕の短い脱走が終わってしまう。
お母さんは、人の目も気にせず僕を怒鳴るんだ。
「車にはねられたらどうするの......。
危ないでしょ...」
本当に怖い顔なんだよ。
でも首輪につないでくれた後は、優しい顔で
「家に帰ろうね」って言ってくれるんだ。
僕も心配をかけてごめんねって思うんだ。

でもこの脱走はその後も何回かやってしまったんだ。
家の事情で、一時期仮の家に住んでた事があったんだ。
住宅街でどこも似たような景色で解りにくい所だったよ。
僕はワンコだから鼻もいいはず....。
決して方向音痴ではないはず...だったんだけど...。
塀はあったんだけど、ジャンプ力の強い僕には軽いもんなんだ。
一度目は紐をつけたまま歩いていたら、知らない叔父さんに道に繋がられた。
動き回らないようにしてくれたみたい。
でも帰りたくても帰れない....
その時はお父さんが僕を捜しに来てくれて帰れた。
二度目は無事に帰れたものの塀を越えれず外でウロウロ
お母さんが見つけてくれて、無事帰宅。
そんな僕にとって脱走して頭が真っ白になったことが一度あるんだ。
脱走して今日は新しい発見をするぞっていきこんだら
全く見たことのない景色.....。
その頃おばあちゃんも僕を捜してくれたけど見つからない。
お母さんも僕を捜してる。
お母さんが僕を見つけてくれた時は、僕は大パニック!!
僕はお母さんに気がついてなく、あっちかな、こっちかな...
早く見慣れた景色が出てこないかな....って思ってたんだ。
そんな時お母さんが、僕の目線になってくれて
「KURO!!!どこに行くの....こっちよ。」
僕は振り向いたとたんに、思いっきり走り出していた。
どうやらその時の僕の顔は情けなかったらしいよ。
お婆ちゃんが笑ってたよ。
僕は力いっぱいジャンプしてお母さんに体当たり。
お母さんは腰を付いてしまったけど、怒らなかったよ。
今回の脱走で僕は本当に参ったよ。
それ以来脱走は止めたんだ。
だって帰れなくなってしまったら、大変だもん。
僕の家はひとつだけだから.......。




Posted by daisy at 14:19│Comments(0)
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