いつも一緒だよ　KuroとAndyの日記

いつものように、僕の気まぐれで散歩をしていた。




気まぐれって言っても、散歩パターンは４つ位なんだよ..

その日も４つの中の、1コースだった。

お母さんのお友達の家には、”ちゃちゃ”っていう
女の子わんこがいる。

年齢も、僕よりかない若いんだよ..。
必ずって言うくらいわんこを見ては、吠えてるんだ..。

お母さんがいつも
”ちゃちゃ...吠えちゃ駄目..”って言いながら通り過ぎるんだ。

それが....あの日は違った。
いつものように、”ちゃちゃ”の前を通りしようとした時

”ちゃちゃ”が猛全速力の勢いで、僕に迫って来た。
繋がれているはずの、紐が切れちゃってるよ。
ちゃちゃは、僕よりもかなり大きい。

一瞬、僕の背中にかぶさった..。
とっさにお母さんが、僕の前に立ちはだかり、僕を守る。

僕も”男の子”自分で自分を守らなきゃって思ったんだ。

”ウッ～”って唸っちゃた僕。きがついたら”ちゃちゃ”も..

お母さんの顔がこわばるのが解る。
僕を抱き上げて、”ちゃちゃ...お家に帰りなさい”

抱き上げたまま歩きだすお母さんと僕の後を、ずっ～と付いてくるちゃちゃ。

ちゃちゃの家から遠く離れちゃうから、
ちゃちゃを家まで送る事にした僕たち。

お母さんのお友達の家だけど、飼っているのは”おばあちゃん夫婦”らしい。
玄関から声を掛けさせてもらうと、お婆ちゃんが出てきた。

事情を話し、帰る僕たち..。

僕たちの背中に聞こえてきたのは、ちゃちゃを叱る声だった。
”この畜小が...、バカヤロー...”

ちくしょうってなに？
僕の家のお婆ちゃんも、Kuro兄ちゃんの事を、こう呼ぶ事が有ったらしい。
もちろん僕の事も...。

ちゃちゃはもしかしたら、僕と遊びたかったのかな...
最初に唸り声を聞き、
怖がる僕をお母さんが守ってくれるので、僕も僕のお母さんも余裕がなかったよね。

ちゃちゃ...ごめんね。




今度は一緒に遊ぼうね...。