いつも一緒だよ　KuroとAndyの日記

僕が清水に住み始めて4年経った秋のこと
お爺ちゃんとお婆ちゃんがそわそわしてる
....？何かあったの？
そわそわ忙しそうだけれど、顔は嬉しそう...？
僕にも何があったのか話して欲しいなと思ったある日のこと

車のドアが閉まる音がする....
ん....？聞きなれた声がする....
まさか...と思いつつも僕は音のするほうにめがけて
走ってみた....。
大好きなお父さんとお母さんがいた...。
夢を見てるんじゃないよね。
海外に行ってしまった時みたいな大きなカバンを
持ってる。
わぁ....日本に帰ってきてくれたのかも.....？
あっ...お母さんが抱きしめてくれる。
「ＫＵＲＯ、ただいま。もうずっと日本にいるからね」
やっぱりだ。僕は嬉しさを我慢できないくらい尻尾を振ってみた。
今日から思いっきり甘えちゃうんだ....怒られるくらい...に。
明日からは一杯遊んでもらうんだ....
散歩にも一緒に行けるんだ.....
僕は本当に嬉しくて、なかなか眠れなかったよ。

お父さんたちは帰ってきてから、大きな荷物が届いたりして
その片付けに追われてる..忙しそうだな....
そんなときでも、僕はおなかを見せて甘えん坊になるんだけどね。
ごめんね...邪魔ばかりして...
そんなある日、お父さんたちは、出かけた先で食事を取ったみたいなんだ。
そこのお店で鶏肉を食べたら骨が残ったらしいんだぁ。
僕たち犬にとっては、ご馳走だし大好物なんだけど
骨は体に刺さってしまうことがあるらしく
僕たちワンコには、あげちゃあいけないのが本当らしいんだあ。
美味しいのになぁ...
それを知らなかったお父さんたちは、鶏の骨をこっそり包んで
持って帰って来てくれたんだ。
僕は覚えてるよ。
お母さんが僕を喜ばせるために
「ＫＵＲＯ....お土産を持って来たよ」って言ってくれたのを。
もちろん僕は大喜びで食べちゃったんだ。
（どこにも骨が刺さらなくて良かったんだけどね。）
後で本当はいけない事と知ったお母さんたちは
僕に何度もごめんね...ごめんね....っ言うんだ。
大丈夫だよ、僕は。
お母さん達は僕に美味しいものを食べさせてあげたかったんだもんね。
ありがとう.....お父さん、お母さん。
そんな優しいお母さんたちが僕は大好きだよ。
僕はこの家に来た初めてのワンコだったから
知らないことが多かったんだね。
弟ANDYには気をつけてあげてね。
食いしん坊だから大変そうだけどね。（笑）

お母さんは僕の育児で後悔してることがあるんだよね。
近所のおじさんにワンコの写真を撮ると
ワンコの寿命が縮むって言われたんだよね。
お母さんは僕のために、写真を撮らなかったんだよね。
今すごく後悔をしてること...僕知ってるよ。
写真は本当に少なくて、日に日に僕のこと忘れちゃうかも
知れないけど、僕はいつもお父さんやおかあさんのそばにいるからね。
心の中に思い出が沢山あるはずだよ。