いつも一緒だよ　KuroとAndyの日記

いつも通りの時間に、お母さんが帰って来た。
僕の散歩の前には、お手紙チェックをする。

そこまではいつもと、同じだったお母さん....

今日は違った。
僕に”ただいま”の報告もなく電話に走る。

東京に住む友達で、お母さんが台湾にいた時のお友達だ。

今日なんのお手紙が、届いたんだろう...？
電話でお母さんが泣いてる....どうしたんだろう...？
話を聞いていたら、台湾に住んでた時のお友達の訃報のお葉書。
お母さんは、御主人にも電話をしている。
どうやら病気の事は、本人の意思で内緒だったらしい...。

台湾で一緒に過ごした思い出が、お母さんの頭の中を駆け巡る。

僕のお母さんは、台湾にいた当時、台湾の方とも交流が有った。
当時台湾で人気のあったアニメが...”チビまるこちゃん”
僕のお母さんは、
話し方・態度・（*^_^*）も”まるこ”に似ていたようで

北京語で　　”小丸子”と書いて
台湾の方には、”小丸子．．シャオワンズ”と呼ばれてました。

今回訃報の葉書が届いた”慶子”さんもその一人で
”まるちゃん...まるちゃん....”とお母さんの事を呼んでくれたらしい..。

お母さんは、無性にまた呼んで欲しくなった。
もう、2度と呼んでもらえないんだけど...。
慶子さんは、いつも朗らかでにこにこしてて
思い出しても笑顔の慶子さんしか出てこないんだって...。

慶子さんは帰国をし、さいたま市に住んでました。

お母さんはいつの日か、”浦和レッズ”のホームで
清水エスパルス戦が行われる時に、行ってみたいんだって...。

その時に、慶子さんに会うつもりでいたのに...。
今年の桜が咲いた頃には、天国に旅立ってしまっていた慶子さん。
来年桜が咲く前に、さいたま市に行くって決めたお母さん。

お母さんが行くのを、慶子さん、待ってて下さいね。

Andy母から一言...。





ご主人との電話を切った後、おお泣きの私の顔を
心配そうに眺めて、涙をペロペロしてくれたのはAndyでした。

悲しみを感じ取ってくれるものですね。