いつも一緒だよ　KuroとAndyの日記

僕のお母さんは、ここ数年毎週木曜日はお習いごとに行く。
たいていの事では、休まないお母さん。

そんなわけで、仕事している時の母は木曜日は時間との闘い。

先日も会社から帰るなり、僕の散歩に飛び出す。

散歩している最中も、僕の頭上に向かい










”Andy....今日は木曜日よ...
お母さんが夜、お出かけする日だから、我儘は言わないでね...”
一度言えばいいのに、何度もいう。
僕は納得しているつもりなのに....。

早々に帰ってからも、まだ闘いが続く母。
僕の夕食の準備...お父さんの食事の準備...
お母さんもお腹がすいてしまうから、軽く食べていく。

いつもなら”かぶちゃん”の世話もできるのに
今日はそこまで時間にゆとりがなかったお母さん。
お父さんにメモを残し、かぶちゃんの世話を頼んで飛び出していった。

帰宅早々の母、僕のもとで少し遊び、お父さんのもとへ

”かぶちゃんの世話はしてくれましたか？
かぶちゃん...元気だった？”
母の問いかけに”死んじゃったよ...”
昨日までは、オス1匹.メス１匹...だった。
”どっちが....？”って聞くお母さんに、”メス...”って答えるお父さん。

お母さんは、最後のメスの”かぶちゃん”を可愛がっていた。

カブトムシの数が多い僕の家では、衣装ケースで飼育してた。
衣装ケースの中は暑く、帰宅した母は、蓋を開けて、冷たい空気を送ってあげてた。

あげくの果てには、霧吹きでお水まで撒いてたよ。

そんなとき、かぶちゃんが
”冷たいわね...”って言うかのように泣いてたんだって。

皆...かぶちゃんが泣く声って聞いたことある？
かぶちゃんも、泣くんだよ。

可愛がってたメスのかぶちゃんとの別れに、落ち込んでるお母さん。

オスのかぶちゃんの世話を忘れないでって思う僕がいた。