2007年12月01日

5) じいちゃんと釣りに行ったよ

この家に来て秋を迎え、天気のいい日に
僕はおじいちゃんと生まれて初めて釣りに行ったよ。
車酔いは今回もなかったよ。

おじいちゃんが働く会社は清水の港にある倉庫屋さんなんだ。
平日の昼間はリフトに乗って重いものを運んだりしてるんだよ。
くれぐれも怪我をしないようにして欲しいな。
・・・予断だけど・・・
お母さんも今は清水の港のそばの会社で働いてるんだ。
内容はおじいちゃんの働く会社と同じなんだって。
お母さんはおじいちゃんが天国に行ってしまった後
働き始めたんだって。
もっと早くそこで働いてればおじいちゃんに仕事を
教えて欲しかったんだって.....。
教えてくれるのは無理だけど、見守ってくれてると思うよ。
お母さん...

おじいちゃんの休みに岸壁に行ったんだ。
おじいちゃんが竿を取り出し、海へポッチャ...
何回か竿を上げたりしてる.....
おじいちゃん....何が釣れるの?
大きな魚かな...それとも小さいのかな....
沢山釣ってね。
そうすればきっとお母さんが僕にもくれるはずだから....
僕は僕の分が確保できるまで、待つよ!!!!

....でも少し飽きてきちゃった...おじいちゃん...
散歩に行きたいな...
おじいちゃんも飽きたのかな、
それとも僕の退屈そうな顔に気が付いてくれたのかな...
散歩に連れ出してくれた。
岸壁を離れ、埠頭のほうへやってきた。
おじいちゃんは僕に働いてる場所を教えてくれてるみたいだ。
ここなんだね。おじいちゃんが働いてるところは。
大きな船やコンテナがあるんだね。
大きな船はどこの国から来たんだろう...
しばらく歩いてたら、何かおかしいぞ....
足の裏が痛いよぉ。さっきから歩くところがすごく熱い。
この大きな平らな鉄の上を歩くと熱いんだ。
鉄じゃないところを歩くようにしよう.....

おじいちゃのの釣りも終わり家に帰っても足が痛いなぁ。
なめれば治るかなペロペロ......
お母さんが僕と遊ぼうとしてる。
足を触らないで....痛いんだよ...お母さん!!!
お母さんが気が付いてくれて、足を見てくれた。
お母さんの驚く顔だ。
僕の足は埠頭で秋とはいえまだまだ昼間は夏のような日差し。
熱くなっていた鉄の上を裸足・・・?で歩いたせいか
大やけどで足の裏の皮が剥けちゃったんだ。
おかあさんが何かの薬を塗ろうとしてるけど
お願い...触らないで...
僕は触られるのが嫌で足を丸めて隠しちゃったんだ。
お母さんは病院に連れて行ってくれたけど
先生に怒られてるんだな...困り顔だね....
飲み薬をもらって様子を見るんだって。
おじいちゃんがまたおばあちゃんに怒られてる...
僕は大丈夫だよ...
足はすぐ治すからまた、散歩に連れて行ってね。
もちろん...また釣りにも行こうね。
僕の分も釣ってね。おじいちゃん....。
今度は大きいのがいいな。



Posted by daisy at 10:15│Comments(0)
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5) じいちゃんと釣りに行ったよ
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